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2011/10/31 【年金・医療】
介護保険 現役世代・高所得者の負担増検討

高齢化によって増え続ける介護費用を確保しようと、厚生労働省は30日、40歳から64歳までの現役世代が支払う介護保険料について、年収が高い人ほど負担を重くする新たな制度の検討を始めました。

制度を導入した際の試算をまとめたところ、2012年4月以降、大企業のサラリーマンの保険料は900円増えて月額5800円に、一方、中小企業では、900円減って4000円となります。

制度の導入によって、およそ1300億円の財源が確保できる見通しだということです。

厚生労働省は、確保した財源を人手不足が深刻な介護職員の処遇改善につなげたいとしていて、31日開かれる審議会にこの試算を示し、今後、議論が本格化することになります。

また、一定以上の所得がある高齢者を念頭に、介護保険サービスの利用者負担を引き上げる方向で検討に入りました。

利用者は現在、サービスにかかった費用の1割を負担していますが、経済的に余裕のある高齢者については2割に引き上げる方針です。

同省は近く開かれる社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の介護保険部会に具体案を提示しました。

早ければ2012年の次期通常国会に関連法案を提出し、2012年度からの実施を目指す予定です。


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